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ニュースリリース

2020.06.17

コラム

【神保先生のメディカルコラム Vol.35 】

快適な生活と健康の実現のために

神保太樹(株式会社CHIKEN 取締役)

「ストレスと健康について②」

前回の続きをお話いたします。
ストレスがたまるとどのようなリスクがあるのでしょう。様々な報告がありますが、うつ病に代表される精神疾患の罹患率が上がるのはもちろんのこと、がんや循環器疾患などのリスクも上昇することが分かっています。2018年の国立がん研究センターの研究では、男性は特にストレスに対する体制が低く、自覚的ストレスが強い男性のがんリスクは19%も上昇することが分かっています。一方で、女性については脳卒中や心筋梗塞といった疾患のリスクが上昇することが分かっていますし、うつ病についても、女性は男性の2倍もなりやすいことが知られています。
このようにいろいろなリスクがありますから、ストレスを受けやすい環境にある人はストレス対策をしっかりして、心身の健康を維持できるよう気を付けなければいけないということになります。
最後に、ストレスの軽減方法についての報告をあげてみましょう。もちろん、楽しいことをするのも良いのですが、エール大学の研究では、人のためになにかすることもストレスの軽減に大いに役立つということが分かっています。まさに情けは人の為ならず、なわけです。今、我が国は大変な時代を迎えています。自身の心身の健康を維持するためにも、それぞれができることを行い、助け合って過ごしていきましょう。
それでは、次のコラムの時も「みんな」が笑顔でありますようお祈りし、今回のコラムを終わりたいと思います。