2019.11.20
コラム
【神保先生のメディカルコラム Vol.28】
快適な生活と健康の実現のために
神保太樹(株式会社CHIKEN 取締役)
「不眠について①」
師走に向かってだんだんと忙しくなる毎日ですが、皆様お元気ですか?
今回は「不眠」についてのお話です。
いわゆる不眠、といえば読んで字のごとく眠れないことですが、学問的には眠れない状態、途中で起きてしまう状態、早く起きすぎてしまう状態、深く眠れない状態などの睡眠の問題が1か月以上続いてしまい、日中に倦怠感や意欲がでないなどの不調が出現することを言います。単純に眠れないだけでもつらいものですが、不眠が続くうちに寝ることへのこだわりや、持続的な緊張などからさらに不眠が悪化してしまうようなことにもなりがちです。特に歳をとるとリスクが高まることが知られており、60歳以上の方の3人に1人が不眠で悩んでいるという報告もあります。
では不眠の原因とは何でしょうか。注意が必要なものとしては、こころやからだの病気によるものです。睡眠時無呼吸症候群やうつ病に伴う不眠が有名ですが、他にも様々な病気が原因となることがあります。ですから長く続く不眠は、専門医(精神科医、心療内科医など)を受診する必要があります。
しかしこれ以外にもストレスによるものもあります。特に生真面目な人ほど不眠に陥りやすいともいわれます。ほかにも交代勤務制で働く人などは生活リズムの乱れによって睡眠リズムがくるうこともあります。このように生活習慣など、自分で対応できるところについては対処可能な場合もあります。
来月も引き続き不眠についてお話します。
次回の更新をお楽しみに☆