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ニュースリリース

2018.05.10

コラム

【神保先生のメディカルコラム Vol.5】

快適な生活と健康の実現のために

神保太樹(統合医療研究所 T-LAB 所長)

「未病を考える①」

今回からは、最近よく耳にするようになった「未病」について考えていきましょう。
「未病」の定義には諸説ありますが、日本医師会によれば「発病には至らないものの軽い症状がある状態」とされます。いわゆる「予防」とは区別されるべき概念ですが、時に連続した概念と捉えられています。未病という言葉自体は、古代中国の名医の条件についての言及から来ていますが、「目に見えていない状態のうちに病気の目をつみとる」ということを指しています。
現代の概念では、医療保険としての区分上の病名がついていても、この未病的な意味であることも多くあります。例えば、高脂血症や高血圧などはその代表的なものでしょう。それ自体は大きな症状は出ませんが、例えば高脂血症は心筋梗塞や狭心症のリスクを強く上昇させますし、脳梗塞や血管性認知症のリスクであるという指摘もあります。また高血圧も血管系に対するリスクは高く、血圧が高い人は脳卒中や心筋梗塞で死亡する確率が最大10倍以上になることが報告されています。
このように、「未病」を放置することは健康上のリスクを生じさせることだ、ということはお分かりいただけると思います。

 

次回更新をお楽しみに(^_-)-☆

#はからめ #健康 #未病 #高脂血症 #高血圧