2018.03.29
コラム
【神保先生のメディカルコラム Vol.2】
快適な生活と健康の実現のために
神保太樹(統合医療研究所 T-LAB 所長)
「においと認知症の関係について②」
今回は私たちの研究についてお話しします。
脳の中を、非侵襲的といって傷を付けずに見る方法は、今日では色々と存在しています。その一つが近赤外光という赤い光を用いたものです。
皆さんは銀行ATMなどで指先を赤い光に当てたことがあるのではないでしょうか。あれは指先の血管を見ているのですが、赤い光は組織を透過する性質があり、人体の中に入っていくことができます。
私たちが行っている方法はNIRSといいますが、頭の表面から赤い光をあてて、その反射光を分析することによって脳の中の様子を分析する方法です。具体的には脳のどの部分がよく活動しているかを相対的に見る方法です。
この方法で幾つかのにおいを嗅いだ人の脳を観察してみると、例えばレモンやグレープフルーツなどは前頭前野近傍部を活性化することが分かりました。
次回はこれを踏まえて、においが病気の予防になるかを考えたいと思います。
次回更新をお楽しみに(^_-)-☆
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