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ニュースリリース

2018.01.11

コラム

【神保太樹先生の #はからめコラム Vol.9】

嗅覚と記憶の深いつながりについて

神保太樹(統合医療研究所 T-LAB 所長)

「記憶を司る『海馬』と嗅覚を司る嗅神経のつながりについて①」

新年明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。
今年は、記憶を司る「海馬」と「嗅覚」のつながりからお話させていただきます。
さて、なぜアルツハイマー病のような神経変性疾患で嗅覚が悪くなるのでしょうか?
匂いによって生じる刺激は、鼻にある嗅覚受容体で電気的刺激に変化し、そして嗅索と呼ばれる神経線維を経て、脳に伝わります。その後、脳のうち嗅球や扁桃体、梨状葉皮質、嗅内野皮質に伝達されます。
実は、大多数の人において、海馬や嗅内野皮質に「神経原繊維変化」と呼ばれる病変が起こることがしられており、特に嗅内野皮質はアルツハイマー病において最初に傷害される脳領域の一つであるということから、これが原因ではないかと考えられているのです。
次回は、これまでの論文報告などを見ながら、さらにこのことについて考えてみたいと思います。

 

次回更新をお楽しみに(^_-)-☆

#はからめ #認知症 #アロマセラピー #アルツハイマー #匂い