2017.11.01
コラム
【#青木健先生の健やかルーム Vol.21】
毎日を健やかに生きていくために
青木健(一般社団法人 中部アニマルセラピー協会 代表理事)
楽しい食事
この時期になると、高齢者施設の秋祭りに呼ばれる機会が増えます。
例年10カ所以上の施設に呼ばれますが、その際に8月の研究に使用した「はからめ」の話をしてみました。
アルツハイマー型の認知症の方は嗅覚がほぼ機能していないという話をしたところ、ご存知の方はほんの数名でした。また、においが機能しなくなると味覚も機能しなくなり、食事の味がしなくなることを知っている方は誰もいませんでした。「だから一度口に入れた食物を何度か噛んで口の外に出そうとしたり、全く食べ物を受け付けなかったりするんですね」と仰る職員の方もいました。
ただ、そんな高齢者の方々も、お祭りの時に出される焼きそばやソーセージは美味しく食べるのだそうです。皆の楽しそうな雰囲気が食欲をそそるのではないでしょうか。小さな子供たちも大人がおいしそうに食べている物を好んで口にします。きっと認知症と言われる高齢者の方も、楽しく誰かと食事をしたいと思うのは当たり前で、その願いを叶えてあげることができればいいのになぁと、そんなことを思います。
あなたにも、笑顔で一緒に食事をする家族やお友達はいらっしゃいますか?
次回更新をお楽しみに(^_-)-☆
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