嗅覚と記憶の深いつながりについて

神保太樹（統合医療研究所 T-LAB 所長）

臭覚と記憶の関係を研究した理由④

嗅覚機能の低下が認知機能低下に関係があるのかという検討のため、最初は耳鼻科領域で行われる検査の成績を比較しましたが、そこで一応有意な差があることが分かりました。
当時私の指導教官で、日本認知症予防学会を発足された鳥取大学の浦上教授にもこの結果に興味を示していただけ、さらなる検討を大学院で行うことができました。
結果として、前頭前野を中心として、やはり嗅脳近傍部の脳の血流低下が重要だということが分かったのです。
その後、私は昭和大学に移動したのですが、縁あってこの研究内容に興味を持ってくれたのがグローバルエンジニアリング社でした。
次回のコラムでは私とグローバルエンジニアリング社との出会いと、開発に関するお話、そして現在もよりよいものとするために研究を続けているわけですが、その最新の結果について少しだけ触れたいと思います。

次回更新をお楽しみに(^_-)-☆

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