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ニュースリリース

2019.05.15

コラム

【神保先生のメディカルコラム Vol.22】

快適な生活と健康の実現のために

神保太樹(統合医療研究所 T-LAB 所長)

「禁煙について①」

皆さんこんにちは!今回は禁煙のお話をいたしますね。はじめにタバコの害についてですが、タバコというとニコチンとタールが最も有名な含有物質です。しかし、実際にはこれ以外にトルエン、カドミウム、ヒ素など多数の有害物質が入っています。
実際に、喫煙は肺がんや、食道がんなどの消化器系のがん、膀胱がん、子宮頚がんなどといった各種のがんに対する大きなリスクですし、脳卒中などの脳の病気や虚血性心疾患に代表される心臓の病気のリスクになることなどが分かっています。余命で考えてみても、喫煙者の平均余命は10年以上短くなることが知られています。(なんと、年間15,000人以上が喫煙関連死をしていることも報告されています。)このようなことから、現在では世界的に禁煙を推進しており、我が国でも例外ではありません。法的にも、来年には改正健康増進法が施行され、受動喫煙などタバコに対する新たな規制が実施される見込みです。
このような状況にあって、早期に禁煙をすることが将来の健康を保つ為に重要と考えられています。しかし、「禁煙をしよう!」と思っても、なかなか難しいのが現状ですよね。そこで、最近コマーシャルもよく見ますが、医療機関で薬物による禁煙も実施されています。保険適用を受けるためには一定の要件(例えば、35歳以上の方では1日の喫煙本数×喫煙年数が200以上にならなくてはならないなどの要件があります。)があるものの、今日では盛んに禁煙外来への受診が推奨されているのです。

 

次回は実際の治療法についてお話しますね。お楽しみに(^^)